
確かな経験と技術で支える在宅医療
幅広い訪問診療で地域に貢献する
訪問診療を始めたきっかけは?

大学病院での勤務時代、がんの手術後に退院される患者様の多くが、通院困難な状況に直面されていることを目の当たりにしました。特に末期がんの患者様は、身体的・精神的なケア・サポートが必須です。また、医療面だけでなく、介護サービスやケアマネージャーとの連携などの総合的なサポート体制も重要だと感じていました。そこで患者様とご家族の両方を支える在宅医療の提供を目指し、訪問診療を始めることを決意したのです。
2007年に独立し、訪問診療専門のクリニックを立ち上げました。その後、外来診療の開始や移転などを経て、現在の中野ひだまりクリニックの診療体制に至る、というわけです。
どのような方が訪問診療の対象に?
自宅や施設で療養されていて、通院が困難な方が対象です。例えば、認知症や脳梗塞の後遺症で外出が困難な方、足腰が弱くて歩くのが困難な方、在宅での看取りを希望されている方などが該当します。人工呼吸器や胃瘻(いろう)などの専門的な医療ケアが必要な方もそうですね。
なお、介護者の付き添いがあれば通院できる方は、原則として訪問診療の対象とはなりません。しかし、それが介護者にとって著しい負担となっている場合はその限りではありません。通院への付き添いが負担となって悩んでおられる場合には、ご家族だけで抱え込まず、一度当クリニックへご相談いただければと思います。

複数の専門医と充実の設備
幅広い医療処置で在宅療養を支える
訪問診療におけるクリニックの強みは?

訪問診療を行う中で外来の必要性を痛感したこともあり、当クリニックでは外来診療にも力を入れています。緊急時に外来での即日対応が可能なことは、訪問診療専門のクリニックにはない強みだと思っています。
また、クリニックにある検査設備を活用することで、訪問診療時に行った採血やエコー検査などの結果をすぐに判定できます。訪問診療でも迅速かつ的確な治療方針の決定ができる点は、当クリニックならではの強みの1つではないでしょうか。
内科、消化器内科、外科など複数の専門医が在籍しておりますので、それぞれの視点から多角的な診療をご提供いたします。
訪問診療で可能な医療処置は?
患者様の状態やご要望に応じて様々な医療処置に対応しています。床ずれの管理や疼痛緩和のほか、中心静脈栄養法(IVH)や胃瘻の管理、在宅酸素療法などをご家族への丁寧な指導とともに行っています。
国内でも対応可能な医療機関が限られる在宅輸血に対応しており、急性白血病や悪性リンパ腫の方、消化管出血がある方なども、安心して在宅療養を送っていただけます。これらはすべて訪問診療の経験豊富な医師・看護師・検査技師が連携して実施いたしますのでご安心ください。
こうした医療処置による身体的なケアだけでなく、在宅療養に伴う精神的・社会的なケアも同時に実施します。患者様の快適な療養生活のため、柔軟な対応と細やかなサポートを心がけてまいります。

充実の検査体制と迅速な対応
24時間365日、患者様のそばに
検査体制についてはどうでしょうか?

クリニックには各種検査設備を導入していますので、訪問診療時に行った検査はすぐに結果が判明します。これにより、在宅でもより迅速かつ適切な治療方針の決定が可能です。また、検査技師が同行する訪問エコー検査も実施しており、心臓、お腹、乳腺など、様々な部位の検査をご自宅で受けていただけます。
なお、外来では内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)や全身の超音波検査、動脈硬化検査(ABI)なども実施し、病気の早期発見に努めています。
詳細な検査データがあれば、入院時に受け入れ先の病院へ細かい事情をしっかりとお伝えできます。外来・在宅問わず、緊急時のスムーズな対応が可能な点も、当クリニックの特徴の1つです。
休日や夜間の対応について教えてください
当クリニックでは、24時間365日のオンコール体制を整えています。複数の緊急連絡先を用意し、平日夜間や休日も専門のスタッフが待機しているため、急な体調変化への迅速な対応が可能です。緊急時の往診にも対応しており、必要な場合は連携病院とも協力して適切な医療をご提供いたします。
患者様とそのご家族の「いざという時の安心」を第一に考え、日々の診療にあたっています。クリニックでの予防・治療から在宅でのケアまで、当クリニックで一貫したサポートを行うことで、地域の皆様の健康と安心をお守りします。

信頼と安心の訪問診療
ご家族まで届く温かな一貫ケア
訪問診療時に大切にしていることは?

医療面での適切かつ丁寧なケアはもちろん、患者様との信頼関係づくりも大切にしています。特に病状や今後の見通しについてはしっかりと時間を取り、サポートする方の有無も確認しながら、丁寧な説明を心がけています。
末期がんのように命に関わってくる場合、今後について厳しい話をしなければいけないこともあります。緊急時の対応など、もしもの場合に備えて事前に決めなければならないことも多々あるのですが、いきなりそうした厳しいお話をすることはありません。まずは患者様との信頼関係を築き、少しずつお話を進めることで、ストレスなく療養生活を送っていただけるようにしています。
ご家族へのケアで特に重視されていることは?
患者様のケアと同様にご家族への支援も重要だと考えています。患者様の病状や今後の見通しについては、ご家族の状況に配慮しながら、段階的に丁寧な説明を行います。特に終末期医療(ターミナルケア)のように重要な判断が必要な際には、ご家族のサポート体制を確認しながら、慎重に話し合いを進めていきます。
また、経済的な面にも配慮し、訪問診療の頻度調整や地域包括ケアシステムの活用、各種制度のご案内などの様々な選択肢をご提案いたします。在宅医療に関する不安やお悩みがあれば、どんなことでもお気軽にご相談いただきたいです。

地域医療の未来を見据えて
かかりつけ医として歩み続ける
地域医療における今後の展望をお聞かせください

今後も地域の中核的医療機関としての機能をさらに強化していく方針です。現在は中野区を中心に杉並区、新宿区、渋谷区で訪問診療を行っているのですが、今後は各エリアでの診療体制を強化し、より多くの患者様にサービスをご提供できるように準備を進めています。
当クリニックのスタッフはもちろん、院外の薬剤師やケアマネージャーを含めた多職種の連携をさらに深め、地域包括ケアシステムの中心的な役割を担えるようにしていきたいです。予防医療から看取りまでの一貫したケアの提供体制を充実させ、これまで以上に患者様とご家族に寄り添った医療を実現してまいります。
最後に患者様へメッセージをお願いします
当クリニックは地域の皆様の「かかりつけ医」として、予防から治療、在宅療養まで切れ目のない医療の提供を目指しています。外来診療では早期発見・早期治療を心がけ、通院が難しくなった際には訪問診療で継続的なケアを行います。
地域医療に貢献できるよう、スタッフ一同、これからも努めてまいります。在宅医療に関するお悩みがございましたら、どんなことでもお気軽に中野ひだまりクリニックへご相談ください。
